グルコサミンサプリメントは根拠がない

小林製薬:グルコサミン&コラーゲンキット

小林製薬のグルコサミンの成分

問い合わせ

どこの製品を問い合わせようか悩みましたが、
サプリメントを含む健康食品や医薬品メーカーでは大手の小林製薬さんに問い合わせをかけてみました。

 

最初に結論を言っておくと、

仮にグルコサミンを飲むなら他社のN-アセチルグルコサミンという成分のものを飲む方がいい

これに尽きます。

 

小林製薬さんといえば、あったらイイな!をコンセプトに製品を開発しており、
TVCMもされている健康食品業界最大手のメーカーであると思います。

 

今回、実際にグルコサミン&コラーゲンセットといったサプリメントを購入する機会がありましたので、どのようなものかを調べて疑問に思った点を聞いてみました。
今回は安全面は置いておき、おそらくみなさんが一番気になる実際に効果があるかどうかという点に絞って聞いてみました。

 

まずは、事前情報としてグルコサミン&コラーゲンキットの成分表示を確認してみましょう!

 

グルコサミン&コラーゲンキット

グルコサミンコラーゲンキット

内容成分:

  • グルコサミン
  • コラーゲン
  • ビタミンC
  • デビルズクローエキス
  • 結晶セルロース
  • ステアリン酸カルシウム

 

効果がある?ない?で一番の焦点はグルコサミンについてでしょう。

 

事前にグルコサミンについて調べてみました。

 

グルコサミンとはカニやエビの殻に含まれる成分で、体内に吸収されるとヒアルロン酸に分解され、体内で機能するとされています。
医薬品業界ではヒアルロン酸を直接関節の中に注入し、関節の痛みを軽減させるといった方法が取られています。
⇒なので、仮に吸収されればある程度の効果は期待できるのではないかなと思いました。

 

実はグルコサミンはたくさんの種類がある

さて、このグルコサミンですが、どうやらいくつか種類があるそうで、主には次の3つを指すようです。

 

  • グルコサミン塩酸塩
  • グルコサミン硫酸塩
  • N-アセチルグルコサミン

 

中でも最も体の中に取り込まれるグルコサミンはN-アセチルグルコサミンです。
人の身体というのは、ちくわと同じような構造なので、
口に入れても吸収されなければそのまま便として排泄されます。
⇒吸収についてはコチラ
⇒吸収の重要性についてはコチラ

 

つまり、グルコサミンを吸収させるのはN-アセチルグルコサミンが一番効率が良いのです。

 

ちなみに「小林製薬 グルコサミン」といったキーワードで調べてみてください。

 

小林製薬のグルコサミンは成分の含有量が断然多い!
だから一番オススメです!
なんて何もわかっていないサイトが山ほどあります(-.-)

 

どのグルコサミンを使用しているか、どれくらい吸収されるかなんで書いていない、薬事法に違反したサイトがいくつもありますので(笑)
といった予備知識をもとに問い合わせをかけてみました。

 

小林製薬に問い合わせ1回目

それでは、「私」と「サ」=サポートセンターのやり取りをお楽しみください(笑)

 

私「グルコサミン&コラーゲンキットについてお伺いしたいのですが」

 

サ「どのような件でしょうか?」

 

私「グルコサミンが1700mgとありますが、グルコサミンはいくつか種類があるとネットで見て、御社の製品はどれに該当しますか?」

 

サ「弊社の製品は、グルコサミン塩酸塩です。」

 

私「N-アセチルグルコサミンの方が体内に吸収されやすいと書いてあったんですが」

 

サ「グルコサミン塩酸塩は、体内でN-アセチルグルコサミンに変換されます。なので摂取する成分としては変わりありません。」

 

私「そうなんですね(予想と違う回答に戸惑う)」

 

サ「それでは失礼いたします」といった形で切られました。

 

みなさん、この対応どう思いますか??
私が聞きたかったのは、身体の中への吸収のされやすさです。
正直、会話が成り立っていないと思いましたし、一方的に切られたことにビックリでした。

 

小林製薬に問い合わせ2回目

実はこの話には続きがあります。
一方的に切られたので、もう一度疑問に思った項目を洗い出し、再度問い合わせをかけてみました。

 

  1. なぜN-アセチルグルコサミンを使わないのか?
  2. アセチルグルコサミン塩酸塩で本当に効果はあるのか?

 

もしかしたら、アセチルグルコサミン塩酸塩よりもN-アセチルグルコサミンの方が吸収率が高いという私の情報が間違っていた?
そもそも、アセチルグルコサミン塩酸塩で十分な効果があることを
確認しているのではないか?

 

みなさんも気になりますよね。
気になったら聞くのが一番です、ということで再度問い合わせてみました。

 

私「先ほど問い合わせをしたものですが、○○さんお願いします(さっきと違う人だなぁ)」

 

サ「○○はあいにく別の電話に出ております。」

 

私「追加で伺いたいことがあるんですがよろしいですか?」

 

サ「はい」
・・・これまでの経緯など、いくつかやりとりが続き本題へ

 

私「御社のグルコサミンは、グルコサミン塩酸塩を使用していると伺いましたが、N-アセチルグルコサミン塩酸塩を使用しないのはなぜですか?N-アセチルグルコサミンの方が吸収率が良いとネットに書いてあるのですが」

 

サ「弊社の製品は1999年に製品化して多くの方に使用されています。より吸収率が高い成分としてN-アセチルグルコサミンが注目されたのはそれよりも後であったため、弊社はアセチルグルコサミン塩酸塩を使用しています。(N-アセチルグルコサミンの方が吸収率が高いことは認めた)

 

1の吸収率がアセチルグルコサミン塩酸塩の方が低いということはわかったので、
実際の効果のついて何かデータがあるかを聞いてみました。

 

私「ありがとうございます。やはりN-アセチルグルコサミン塩酸塩の方が吸収率が高いんですね。御社の製品が実際に効くか知りたいのですが、どのようなデータをお持ちですか?もしあれば頂きたいのですが」

 

サ「実際に人に服用してもらった結果、ひざにかかる負担が軽くなったというデータを取ってあります(あー、大したデータじゃないからこれはいらない)」

 

私「吸収率を見るため、例えば、血中濃度を測ったデータはありますか?」

 

サ「お答えできません(えっ?)」

 

私「それはなぜですか?実際に効果があるかないを判断したいんですが」

 

サ「会社の方針でお答えできません」

 

私「それでは、データが有るか無いかだけでも教えて頂けませんか?」

 

サ「お答えできません」

 

結局、何も教えてくれなかったので、ここで問い合わせは終了です。

 

試験をしているか、していないかを企業秘密にするのはおかしい

企業秘密ということでしょうが、普通に考えればおかしいですよね。

 

ここからはあくまで私の推測です。
企業秘密にするというのは、製品のノウハウについてなら理解できます。

 

たとえば、グルコサミンが○○産のカニを使って、△△を使って成分を抽出し、□□の工場で作られています。といった感じでしょうか。
これが漏れてしまうと、競合他社にノウハウを知られてしまう可能性がありますよね。

 

一方で今回の場合はどうでしょうか。
実際に吸収率に関するデータを持っていたらどのような対応をするでしょうか?
お客様が本当に効果があるのか困っているんだから、出しますよね。

 

なので、吸収率については

  • データを取っていない
  • データを取ってはいるがいい結果ではなかった

このいずれかかと私は推測します。

 

小林製薬という超大手の会社ですらこのような結果なので、
本当に良いサプリメントって存在するのかなぁと不安になり非常に残念でなりませんでした。

 

次は、小林製薬とは違い非常に誠意ある対応を頂いたハウスウェルネスフーズの「タマネギの力」について問い合わせてみました。

 

⇒NEXT:ハウス:タマネギの力は対応に誠意を感じたが、根拠は不十分だった

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