腸で吸収されないサプリメント

薬・サプリメントの吸収

吸収とは?

次に「吸収」とは何かについて考えてみましょう!

 

先ほど「消化」について説明しましたが、消化によって食べ物はかなり細かいものに砕かれます。
なぜかというと、大きいままでは身体の中で使用することができないからです。

 

ニキビに抗生物質がなぜ効くのか?

さて、身体の中、例えば肌荒れやニキビができてしまって身体の中から治したいと思ったとき、抗生物質を飲むことがあるかと思います。
この抗生物質はどうやって、顔まで運ばれ、薬として働くのでしょうか?

 

そう、薬を身体全体に運ぶのは「血液」です。
つまり、口から摂りこんだ、薬やサプリメント、各種栄養素は「血液」の中に取り込まれる必要があるんですね。

 

薬サプリメント吸収

 

 

この「血液」の中に取り込む過程を「吸収」といいます。
「吸収」は主に小腸で行われます。

 

一方で、「吸収」されなかった成分は大腸を通り便として排泄されるのです。
まだ、わかりにくいかもしれないので、もう少し踏み込んでみましょう!

 

胃や腸は身体の中ですか?身体の外ですか?

身体の中

身体の中の話でよく言われることが、
「身体はちくわと同じであり、一つの管でできている」ということです。

 

口から摂取した薬・サプリメント・栄養素は、食道を通り、胃→十二指腸→小腸→大腸→便という経路をたどります。
身体の中で働くには、この経路のどこかで身体の中に取り込まなければなりません。

 

つまり、口、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸は身体の外になるわけです。
身体の外から身体の中に取り込むために、
血液の中に薬やサプリメント、栄養素を取り込む=吸収
となるわけです。

 

薬の吸収はどうやって起こるの?

薬の吸収は主に小腸で起こるんですが、これが非常に理に適っているんです。
小腸ってグネグネしている消化器官のように思いますが、このグネグネ感がハンパないんです(笑)

 

実は小腸の外側は細かいヒダでできています。
なぜかというと、血液と接する触れ合う箇所が多く(表面積が多く)なるよう工夫されているんです。

 

小腸ひだ微絨毛 

 

このヒダの部分がさらに絨毛→微絨毛と呼ばれるものに分かれ、
微絨毛に薬を吸収する細い管のようなものがあります。
ただし、この管は非常に細く、油の膜でできているので、

 

  • 大きさが小さいもの(分子量という大きさの単位で500くらい)
  • 水よりも油に溶けやすい性質(脂溶性)

 

ここを通るにはこの2つの性質を持つ必要があるんですね。

 

それじゃあ、

 

  • 胃腸で消化・分解されなかった大きいものは吸収されないのか?
  • 水に溶ける性質(水溶性)のものは吸収されないのか?

 

といった疑問が出るかと思います。

 

これらは全てではないですが、小腸にはこういった性質のものを身体に取り込むための別の経路があると言われています。
「共輸送系」と呼ばれるものや「トランスポーター」と呼ばれるものです。

 

ここでは深くは触れませんが、特に「トランスポーター」については、未知の部分が現在でも多く、今後新たに発見されるものが次々に出てくるかと思います。

 

サプリメントは吸収されるの?

実は食事中の栄養分と薬の吸収は若干異なるんです。
薬と食事中の栄養分との違いの1つに“身体の中にもともとある成分”であるか、“身体の中にない成分”であるかがあります。

 

薬の場合
薬の場合は小さくて油に溶ける脂溶性のものが吸収率が良いという話をしました。

 

薬吸収条件 
それは、薬は身体の中にはない成分なので、身体の中に取り込もうと腸が働くためなんです。
これを受動拡散と呼んでいます。

 

食事の場合
栄養分にもいろいろありますが、三大栄養素の炭水化物・タンパク質・脂質はそれぞれ、糖・アミノ酸・脂肪酸になり、腸で吸収されます。

 

栄養素吸収条件 
糖やアミノ酸は水に溶ける性質をもつため、上記の別経路「共輸送系」「トランスポーター」によって吸収されます。
この「共輸送系」「トランスポーター」は常に働くわけではなく体内の環境によって変わってきます。
これを能動輸送と呼んでいます。

 

では、サプリメントはどのように吸収されるのでしょうか?
サプリメントと言っても、ビタミン類やミネラルから薬と同様の扱いのハーブ系のものまで様々です。
ここからは私の考えですが、サプリメントの吸収については、ちょうど薬と食事の間かと思います。
そのため次の2つを考えましょう!

 

  1. サプリメントは「小さく消化・分解されているもの」か
  2. 油に溶ける「脂溶性の成分」であるか

 
これを満たしていれば、吸収率は高いと思います。

 

じゃあ、満たしていない「小さく消化・分解されていないもの」や水に溶ける「水溶性の成分」である場合はどうなのか???

 

その場合、身体に吸収されるには「共輸送系」「トランスポーター」を通る必要があります。
「共輸送系」や「トランスポーター」によって吸収されることが確認されていれば、同じく吸収率は高いと思います。

 

ただ、結局この吸収経路についても、それぞれのサプリメントメーカーに聞かなきゃわからないんですよね。(しかも私の聞いた限り大手メーカーはそこまで試験をしていません)

 

しかし、これからこの部分がきっと重要になってきますので、この身体の中の流れを理解しておくことはサプリメントを飲む、選ぶ上できっと役立つでしょう!

 

次は、この吸収される量がどのくらいなのかについて科学的なデータを取る方法があるのでそこを見てみましょう!

 

 

⇒BACK:消化されずに便として出ていく効かないサプリメント

 

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