ジェネリック医薬品の添加物の違い

ジェネリック医薬品のデメリット

ジェネリック医薬品のデメリット

繰り返しますが、私はジェネリック医薬品賛成派です(笑)!!
しかし、製造メーカーや病気の内容によっては勧められないケースもあると考えています。

 

実際のデメリットは次の5つかと思います。

  1. 先発医薬品(新薬)と添加物が違う場合がある
  2. 実際に副作用が起こった場合、原因を特定できない場合がある
  3. プラセボ効果で、効果を十分に得られない場合がある
  4. 個人差の出やすいデリケートな薬は、効果に違いが現れる可能性がある
  5. 製造メーカーが中小企業の場合、急に製造中止するケースがある

 

1.先発医薬品(新薬)と添加物が違う場合がある

 薬には錠剤を固めるためや、肌への馴染みを良くするため等、
 多くの添加物が使われています。
 ジェネリック医薬品は有効成分は同じですが、こういった添加物は先発医薬品(新薬)とは
 異なる場合があります。
 実際にロキソニン錠60mgとロキソプロフェンナトリウム錠60mg「日医工」の添加物を
 比較してみましょう!

 

添加物

ロキソニン錠60mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、三二酸化鉄、乳糖水和物、ステアリン酸マグネシウム
ロキソプロフェンナトリウム錠60mg「日医工」 ヒドロキシプロピルセルロース,三二酸化鉄,乳糖,ステアリン酸マグネシウム,トウモロコシデンプン,メタケイ酸アルミン酸マグネシウム,デンプングリコール酸ナトリウム,タルク

 青で示した部分が新たに加えられた添加物です。

 

 これらの添加物の目的は、

  • トウモロコシデンプン・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:錠剤にするためのかさを増やす
  • デンプングリコール酸ナトリウム:口の中で細かく分かれさせ、胃で反応させる
  • タルク:製造時に錠剤の滑りをよくする

 

 添加物が入ることでメリットももちろんあります。
 このロキソプロフェンナトリウム錠60mg「日医工」は、錠剤の大きさが
 ロキソニン錠60mgより2回りほど小さいです。

 

 また、かさ増しのために乳糖だけでなく、トウモロコシデンプンや
 メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを使用しているため、
 乳糖が身体に合わない方が使用しやすいかもしれません。

 

 その一方で、ロキソニン錠60mgにはなかった添加物が使われるということは、
 身体に合わない、要するにアレルギー反応を起こす可能性があります。

 

 つまり、ジェネリック医薬品へ変更して間もない場合、

アレルギー反応が出ないかを注意する必要があるんです

 

2.実際に副作用が起こった場合、原因を特定できない場合がある

 ジェネリック医薬品は新薬と違って発売して間もない場合があります。
 前述のように新たな添加物が原因で副作用が出た場合、
 十分なデータがなく対応が遅れる可能性があります。

 

特に多いのが、中小企業のメーカーです。

 

    副作用報告

 

 通常、新たな副作用が出た場合、大手メーカーは親身になって情報を集めよう
 としてくれます。
 MRと言われる担当者が病院に行って、薬局に行って、必死に原因を追究します。

 

 一方、人手が十分でない一部の中小企業のメーカーはどうしても対応が遅れてしまうんです。
 そうなると、「この薬で○○の副作用が起こる可能性がありますので注意してください」
 といったことが、病院や薬局にうまく伝わらなかったり、時間がかかったり、
 ひどいときは原因を追究しない場合もあるんです。

 

 つまり、

一部のメーカーの薬は使っても大丈夫という情報が不足している可能性があるんです

 

3.プラセボ効果で、効果を十分に得られない場合がある

 プラセボ効果についてはコチラで確認ください。

 

 [例]
 Aさんはがん切除の手術をすることになりました。
 しかし、いざお腹を開けてみると、既に多臓器へ転移しており手遅れだとわかりました。
 お医者さんはしかたなく、何もせずにお腹を閉じました。
 しかし、Aさんはがんが無くなったと思い込み、みるみる元気になっていきました。

 

    プラセボ効果

 

 思い込みによって、身体に何かしらの効果が現れることをプラセボ効果と言います。
 この場合は、手術をしてがんが無くなったと思い込み、
 身体がよくなるというプラセボ効果です。

 

 さて、これを読んでいるみなさんは、
 「ジェネリック医薬品ってホントに効果あるのかな?」と思っていませんか?
 そう思っていると、今まで働いていたプラセボ効果がなくなり効かない可能性もあります。

 

 ロキソニン錠60mgを飲んだ場合:
  薬を飲んだからもう安心だ、もうすぐ痛みも無くなるだろう
  →安心だという思い込みで、プラセボ効果が働いて痛みが無くなっているかもしれません

 

 ジェネリック医薬品を飲んだ場合:
  この薬は大丈夫だろうか?痛みが無くならなかったらどうしよう
  →効果ないかもという思い込みで、効かないというプラセボ効果が働くかもしれません

 

 このように、薬は疑って飲むと良くありません。

ジェネリック医薬品も、自分が納得した上で選んで飲めば、新薬と同じ効果が期待できます!

 

4.個人差の出やすいデリケートな薬は、効果に違いが現れる可能性がある

 薬には、「○○から□□の範囲身体の中にあれば効果が出ますよ」という
 ひとつの幅(以下、治療域があります。

 

まぁ、量が少なければ効果はないし、逆に多ければ副作用が出やすくなるんで
 当たり前と言えば当たり前かと思います。

 

     治療域
 さて、タイトルにある個人差の出やすいデリケートな薬・・・
 一般的には、治療域が狭い医薬品を指します。
 どういったものかというと、病院で定期的な採血が必要な薬です。

 

 といっても採血もいろいろ目的がありますよね。
 採血の目的が、薬がどのくらい身体の中にあるかをチェックするケースは、
 安易にジェネリック医薬品へ変更することはオススメしません。

 

 具体的には、心臓の薬(ジゴキシン)てんかんの薬(バルプロ酸、フェニトイン)
 などでしょうか。
 これらは、薬の業界ではTDM(治療薬物モニタリング)が必要な薬とされています。

 

 少し投与量を変えるだけで、治療の効果が大きく変わる薬なので、
 これらの薬でもともと十分な治療効果が得られている場合は、
 そのまま使い続けるのが一番良いのではないでしょうか。

 

こういった薬に該当しなければ、ジェネリック医薬品に変えても大きな問題は起こらないと考えられます。

 

5.製造メーカーが中小企業の場合、急に製造中止するケースがある

 病院内や薬局内で問題になっているのが、“安定供給”についてです。
 せっかく、ジェネリック医薬品に変えたのに、製薬メーカーの都合で購入できなく
 なることは少なくありません。

 

 国も製薬メーカーに対しては十分な薬の量を確保したうえで販売すること
 としていますが、実際、あるメーカーは1度に2割近くのジェネリック医薬品を
 販売中止にした経緯があります。

 

 どうしても原料を調達できなくなることがあることはわかりますが、
 急に製品を中止するのではなく、ある程度の猶予期間を設けてほしいものですね。

 

 もし血圧や糖尿病などこれから長く使う可能性のあるジェネリック医薬品は
 慎重に選んでください

  • どこのメーカーが作っているか
  • これまでにどのくらいの薬が中止になっているか

 これらがポイントになるかと思います!

 

 

⇒BACK:ジェネリック医薬品は安いだけじゃない!ジェネリック医薬品のメリット

Sponsored Link


あなたにオススメのページ

薬は実際に効果があるか調べている
薬とサプリメントの一番の違いは効能・効果の記載があるかでしょう。もちろん記載しているということは十分な根拠があるのも薬です。一方、忘れがちなのが副作用。薬は副作用があって危ないという一面もありますが、副作用が起こった場合、国から治療費を補助してもらえるという制度をご存じでしょうか?薬の正しい知識を身に付けて、サプリメント選びに役立ててください。
薬に効果がある理由
薬にはサプリメントと違って必ず行わないといけない試験があります。その試験内容も非常に厳密なもので、プラセボ効果といった偽薬効果を排除しなければなりません。薬ではどのような試験が行われているのかを、今回は簡単に紹介します。
サプリメントは何も調べていない
意外とみなさん勘違いしているんですが、サプリメントや健康食品って、実際にヒトに使ってもらって効果があることを確認していないものが99%以上です。なのでよくテレビや広告で「個人の感想です」といった文言を見かけますよね。新たに開始予定の機能性表示も含めて、なぜサプリメントは試験をしないのかについて解説します。
分解されると意味がない-吸収・分布・代謝・排泄-
薬やサプリメントに十分な効果があるとはどうゆうことか?これらが身体の中でどのような経路をたどるかを見なければ理解できません。せっかく飲んでも吸収されなかったら?せっかく飲んでも分解されてしまったら?サプリメントに関するさまざまな疑問を解説します。
薬・サプリメントの消化
まずは消化についての話です。消化とは吸収されやすい物質に分解されることを意味しています。残念ながらサプリメントの中には、全く消化・吸収もされず便に出てしまうという粗悪品もあるんです。なぜ、サプリメントにおいて消化が大切なのかを見てみましょう。
消化されないサプリメント
サプリメントの効果が気になる方!今回は実際に効果がないサプリメントの例を紹介します。ちゃんと胃腸で溶けることがどれだけ重要か、また一度開けた後というのは品質が変わりやすいです。つまり効果が無くなるかもしれないということ。きっとサプリメントを選び方に役立つでしょう!
薬・サプリメントの吸収
次はは吸収についての話です。吸収とは細かく消化・分解された物質が血液中に取り込まれることを意味しています。残念ながらサプリメントの中には、全く吸収もされず便に出てしまうという粗悪品もあるんです。なぜ、サプリメントにおいて吸収が大切なのかを見てみましょう。
吸収されているかの確認方法
サプリメントで一番重要なのは吸収率です。ただ、99%以上の製品は吸収率までデータを取っていません。薬はほぼ100%がデータ取ってるんですけどね。ここでは薬がどのようにデータを取っているかを確認しましょう。
サプリメント選びで最も重要なこと
どのサプリメントを選んだらいいか?このサイトに来ている方は一番の悩みでしょう。同じ成分のサプリメントを選ぶ場合、今回はビタミンCについてを選ぶ場合を例に挙げて、どんな情報を集めるべきかを解説しています。
薬・サプリメントの分布
次は分布についての話です。分布とは血液中に取り込まれた薬やサプリメントを全身へ運ぶことを意味しています。分布の際には物質の大きさや油に溶ける(脂溶性)性質が重要になります。なぜなら、ただただ血液の中を巡って組織へ辿り着かなければ意味ありませんからね。このような性質を今回は解説します。
薬・サプリメントの代謝
今回は代謝についての話です。薬の代謝とは一般的な代謝とは少し違います。薬の代謝とは血液中に取り込まれた薬やサプリメントを、体外へ排出しやすい形に変えることを意味しています。薬の中には他の薬の代謝効率を上げたり、邪魔したりするものがあります。この原理をサプリメントにどう生かすかについて、今回は解説します。
腎臓の働き:尿の作り方
薬やサプリメントは尿として排泄されるケースが多いです。では、その尿ってどのように作られるのでしょうか?尿は腎臓で作られるため、腎臓が悪くなるとどうなるか?ということにも関わってきますので、確認してみましょう!
薬・サプリメントの排泄
最後は排泄についての話です。薬の排泄は一般的には腎臓で行われます。薬の飲み合わせの面で重要なのは吸収のところでも出てきたトランスポーターです。今回はセントジョーンズワートやイチョウ葉エキスとジゴキシンという薬の飲み合わせについて解説します。これを例にサプリメントを選ぶ際は、薬との飲み合わせを考慮頂ければ幸いです。
ジェネリック医薬品とは?
医療費の高騰で求められる医療費削減問題。中でも即効性のある政策としてジェネリック医薬品が長く注目されています。なぜならばお薬の値段を4割近く安くすることができるからです。そんなジェネリック医薬品がホントに効果があるのか?どうして安いのか?について解説します。
ジェネリック医薬品のメリット
ジェネリック医薬品を使う方に知ってもらいたいジェネリック医薬品のメリットを集めました。効果と価格はもちろん、より飲みやすく患者さんのためにをテーマに開発をしている製薬メーカーもあるんです。ただ安いからだけではなく、いろんな面からジェネリック医薬品を見てみましょう。

 
TOP サプリメントの品質・副作用 サプリメントに騙されている サプリメントの選び方