薬とサプリメントのプラセボ効果

なぜ、薬を飲むと効果があるのか?

まぁ、血圧や血糖値など慢性的な症状には効果がないって方もいるかもしれませんけど、頭痛や生理痛などの痛み止めや花粉症の薬って結構即効性があったりしませんか?

 

これらのお薬が効くのにはもちろん理由があります。
理由は2つです。

 

  • ひとつはプラセボ効果が働いているから
  • もうひとつは、試験で実証されているから

 

それではそれぞれについて見ていきましょう!

 

プラセボ効果

まずは、プラセボ効果という言葉はご存知でしょうか?
プラシーボ効果と呼ばれる場合もあります。

 

プラセボとはplacebo=偽薬という意味合いから来ています。
偽薬、つまり偽物の薬を与えることによって生じる効果という意味合いです。

 

偽物の薬を使って薬が効くわけないじゃん!と思うかもしれませんが、それが効果のある場合があるんです。

 

実際にプラセボ薬(偽薬)として現在も乳糖という製剤が使われているケースがあります。
そして、お薬が効く理由の2番目にも実はプラセボ効果は関係しています。

 

プラセボ効果の例がコチラです。

 

[例]
 Aさんはがん切除の手術をすることになりました。
 しかし、いざお腹を開けてみると、既に多臓器へ転移しており手遅れだとわかりました。
 お医者さんはしかたなく、何もせずにお腹を閉じました。
 しかし、Aさんはがんが無くなったと思い込み、みるみる元気になっていきました。

 

    プラセボ効果
 思い込みによって、身体に何かしらの効果が現れることをプラセボ効果と言います。

 

 この場合は、手術をしてがんが無くなったと思い込み、
 身体がよくなるというプラセボ効果です。

 

薬の効果-試験での実証-

お薬に効果がある2つ目の理由ですが、薬は実際に試験で効果があることを実証しています。
試験といってもかなりさまざまです。
たとえば血糖値を下げるお薬の場合を考えてみましょう。
どのような試験をするかというと

 

  • 動物実験
  • 健康なヒトに対する試験
  • 実際に治療が必要な人に対する試験

 

少なくともこれらを行っています。
これ以外にも、胃でどのように反応するか、腸で吸収されるかなどの試験もやってますよ。

 

どうやって薬の効果があるのかを見るかというと、血液中にどのくらいの薬が取り込まれるかを見たり、薬を飲んだ人と薬を飲んでない人でどのくらい治療効果に差が出るのかを見たりします。

 

この治療効果の差を見るときに重要なのがプラセボ効果なんです。
なぜなら、患者さんは薬と知って飲んでしまうと、薬を飲んだから血糖値が下がるんじゃないか!と期待をしてしまいプラセボ効果が表れる可能性があるんです。

 

それじゃあ、ほんとに薬に効果があるのかわかりませんよね。
そこで、プラセボ効果の影響をなくすために「二重盲検法」と呼ばれる試験方法が使われるのです。

 

プラセボ効果を考慮して-二重盲検法-

二重盲検法とは、新薬とプラセボ薬(偽薬)の2つの薬を用意します。
新薬は本当に効果があるのか?これを確かめるため、患者さんに対して試験を行います(これを治験といいます)

 

このとき、患者さんに薬を渡すのですが、その薬は新薬かプラセボ薬かをドクターはわからずに渡します。
もちろん患者さんも自分が飲んでいる薬が新薬なのかプラセボ薬なのかを知りません。
そうすることで、薬を飲む人はみんなが平等の扱いになり、プラセボ効果が表れて試験結果に影響することがなくなるんですね。

 

お薬はサプリメントと違って、さまざまな試験、しかもプラセボ効果の影響が出ないような試験が行われているため、効果があることが実証されているのです。

 

それでは全くこういった試験がされていないサプリメントはどういった扱いなのか?
次は試験をされていないサプリメントの実態を見てみましょう!

 

⇒BACK:薬は実際に効果があるか調べている

 

⇒NEXT:なぜあなたの飲んでいるサプリメントは効果がないのか?

Sponsored Link


あなたにオススメのページ

薬は実際に効果があるか調べている
薬とサプリメントの一番の違いは効能・効果の記載があるかでしょう。もちろん記載しているということは十分な根拠があるのも薬です。一方、忘れがちなのが副作用。薬は副作用があって危ないという一面もありますが、副作用が起こった場合、国から治療費を補助してもらえるという制度をご存じでしょうか?薬の正しい知識を身に付けて、サプリメント選びに役立ててください。
サプリメントは何も調べていない
意外とみなさん勘違いしているんですが、サプリメントや健康食品って、実際にヒトに使ってもらって効果があることを確認していないものが99%以上です。なのでよくテレビや広告で「個人の感想です」といった文言を見かけますよね。新たに開始予定の機能性表示も含めて、なぜサプリメントは試験をしないのかについて解説します。
分解されると意味がない-吸収・分布・代謝・排泄-
薬やサプリメントに十分な効果があるとはどうゆうことか?これらが身体の中でどのような経路をたどるかを見なければ理解できません。せっかく飲んでも吸収されなかったら?せっかく飲んでも分解されてしまったら?サプリメントに関するさまざまな疑問を解説します。
薬・サプリメントの消化
まずは消化についての話です。消化とは吸収されやすい物質に分解されることを意味しています。残念ながらサプリメントの中には、全く消化・吸収もされず便に出てしまうという粗悪品もあるんです。なぜ、サプリメントにおいて消化が大切なのかを見てみましょう。
消化されないサプリメント
サプリメントの効果が気になる方!今回は実際に効果がないサプリメントの例を紹介します。ちゃんと胃腸で溶けることがどれだけ重要か、また一度開けた後というのは品質が変わりやすいです。つまり効果が無くなるかもしれないということ。きっとサプリメントを選び方に役立つでしょう!
薬・サプリメントの吸収
次はは吸収についての話です。吸収とは細かく消化・分解された物質が血液中に取り込まれることを意味しています。残念ながらサプリメントの中には、全く吸収もされず便に出てしまうという粗悪品もあるんです。なぜ、サプリメントにおいて吸収が大切なのかを見てみましょう。
吸収されているかの確認方法
サプリメントで一番重要なのは吸収率です。ただ、99%以上の製品は吸収率までデータを取っていません。薬はほぼ100%がデータ取ってるんですけどね。ここでは薬がどのようにデータを取っているかを確認しましょう。
サプリメント選びで最も重要なこと
どのサプリメントを選んだらいいか?このサイトに来ている方は一番の悩みでしょう。同じ成分のサプリメントを選ぶ場合、今回はビタミンCについてを選ぶ場合を例に挙げて、どんな情報を集めるべきかを解説しています。
薬・サプリメントの分布
次は分布についての話です。分布とは血液中に取り込まれた薬やサプリメントを全身へ運ぶことを意味しています。分布の際には物質の大きさや油に溶ける(脂溶性)性質が重要になります。なぜなら、ただただ血液の中を巡って組織へ辿り着かなければ意味ありませんからね。このような性質を今回は解説します。
薬・サプリメントの代謝
今回は代謝についての話です。薬の代謝とは一般的な代謝とは少し違います。薬の代謝とは血液中に取り込まれた薬やサプリメントを、体外へ排出しやすい形に変えることを意味しています。薬の中には他の薬の代謝効率を上げたり、邪魔したりするものがあります。この原理をサプリメントにどう生かすかについて、今回は解説します。
腎臓の働き:尿の作り方
薬やサプリメントは尿として排泄されるケースが多いです。では、その尿ってどのように作られるのでしょうか?尿は腎臓で作られるため、腎臓が悪くなるとどうなるか?ということにも関わってきますので、確認してみましょう!
薬・サプリメントの排泄
最後は排泄についての話です。薬の排泄は一般的には腎臓で行われます。薬の飲み合わせの面で重要なのは吸収のところでも出てきたトランスポーターです。今回はセントジョーンズワートやイチョウ葉エキスとジゴキシンという薬の飲み合わせについて解説します。これを例にサプリメントを選ぶ際は、薬との飲み合わせを考慮頂ければ幸いです。
ジェネリック医薬品とは?
医療費の高騰で求められる医療費削減問題。中でも即効性のある政策としてジェネリック医薬品が長く注目されています。なぜならばお薬の値段を4割近く安くすることができるからです。そんなジェネリック医薬品がホントに効果があるのか?どうして安いのか?について解説します。
ジェネリック医薬品のメリット
ジェネリック医薬品を使う方に知ってもらいたいジェネリック医薬品のメリットを集めました。効果と価格はもちろん、より飲みやすく患者さんのためにをテーマに開発をしている製薬メーカーもあるんです。ただ安いからだけではなく、いろんな面からジェネリック医薬品を見てみましょう。
ジェネリック医薬品のデメリット
ジェネリック医薬品を使う方に知ってもらいたいジェネリック医薬品のデメリットを集めました。添加物と副作用はもちろん、私は薬のプラセボ効果も関係していると考えています。ただ安いからだけではなく、いろんな面からジェネリック医薬品を見てみましょう。

 
TOP サプリメントの品質・副作用 サプリメントに騙されている サプリメントの選び方