吸収されているかの確認方法

2018年2月25日薬とサプリメントの違い

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吸収率=バイオアベイラビリティとは?

「薬は吸収されないと効果を示さない」ということはご理解いただけたかなと思います。
(腸で作用する整腸剤や便秘薬は別ですが)
じゃあ、どれくらい吸収されたかを測定する方法として、血液中に欲しい成分がどのくらいの量取り込まれているかを見る方法があります。
簡単に言うと吸収率です。
主に使われるデータが以下の4つなのでそれぞれを確認してみましょう!

  • 血中濃度-時間曲線下面積(略してAUC)
  • 半減期(略してt1/2)
  • 最高血中濃度(Cmax)
  • 最高血中濃度時間(Tmax)

これら4つの値から、吸収率=生体内使用率=バイオアベイラビリティ(生物学的利用率)が得られるのです。
飲み薬ではこれらは非常に基本的な試験で、ほとんどの薬でこれら全ての値が実証されています。
では、それぞれの言葉を解説していきましょう。

血中濃度-時間曲線下面積(略してAUC)

ここで得られた値は、少し難しいので結論だけお伝えします。
この値が実際に身体の中で薬として使われたすべての量になります。
これがわかると身体の中での吸収率=生体内利用率=バイオアベラビリティがわかるケースがあるんです。

半減期(略してt1/2)

身体の中にある薬の濃度(以後血中濃度といいます)が半分になる時間です。
たとえば、薬を服用して2時間後に血中濃度の値が100になりました。
血中濃度の値が50になったのは、薬を服用してから6時間後でした。
つまり、100→50へと血中濃度が半分になるのに6-2=4時間かかってますので、
この場合はt1/2=4時間となるわけです。
この半減期の時間が短いと身体の中からすぐに排出されてしまうことを意味しています。
一方で、半減期が長いと身体の中に長く薬がとどまっていることを意味しています。
この半減期の影響を考慮して、1日1回で十分であったり、1日3回飲まないと効果がなかったりするんですね。

最高血中濃度(Cmax)

字のごとく血中濃度が一番高いときの値です。
○○の量を服用すれば、Cmaxの値まで血中濃度が上がることがわかるので、適正な投与量を知ることができます。
先ほどの例では、Cmax=100でした。
この薬の治療域(身体の中にどのくらいあれば薬として働くかの指標)を仮に50~150の間とすれば効果があることがわかります。
また、治療域を50~70の間とすれば、治療域を大幅に超えていますので、副作用が出る可能性が非常に高くなるのです。

最高血中濃度到達時間(Tmax)

血中濃度が一番高くなる時間を最高血中濃度到達時間といいます。
先ほどの例では薬を服用して2時間後に血中濃度が最も高くなるので、Tmax=2時間となるわけです。
この時間がわかると、薬がいつ効き始めるのかがわかります。
先ほどの例では薬を服用して2時間後が最も薬が効いている時間ということがわかるのです。

これら4つの値を使用すれば、薬が身体の中にどのくらい入り(BA・AUC)、どのくらいの時間(Tmax)でどのくらいの血中濃度(Cmax)まで上昇し、どのくらいの時間で身体の中から外に出る(t1/2)のかがわかるんですね。

これらの値をサプリメントに応用できれば一番なのですが、残念ながら現在市場に出回っているサプリメントではこれらの試験を行っていません。
やろうと思えばできるんですが、義務もない、コストがかかるといったとこでしょうか。

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