薬・サプリメントの分布

2018年2月25日薬とサプリメントの違い

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分布とは?

次は「分布」についてです。
無事に吸収された薬も、目的の患部にたどり着かないとダメですよね。

分布

血液には動脈と静脈があります。
心臓から出ている血液が動脈、心臓へ向かう血液が静脈ですね。
さらに、目的の患部(組織)へ栄養が運ばれる際はより細かい毛細血管によって運ばれます。

毛細血管

静脈注射というように、注射が静脈に打たれる理由は、一度心臓に運ばれたあと全身に薬が行きわたるためです。
動脈から注射すると一部の組織にしかたどり着きません。
つまり、薬が吸収されても、ターゲットとする患部へたどり着かないと意味がないんですね。
どうやって患部へ運ばれるかというと、栄養分は動脈、毛細血管を通って目的の患部(組織)へ移動するので、血液中で薬がどのように運ばれるかを見る必要があるんです。

血液中からそれぞれの患部へ

血液中で薬は「タンパク質とくっついて移動するもの」「単独で移動するもの」に分かれます。
血液から患部の組織へ移動する際は、「単独で移動するもの」だけが組織へ取り込まれます。
ひとつひとつの細胞は小さいため、

  • タンパク質とくっついているもの→大きいから組織に取り込めない
  • 単独で移動するもの→小さいから組織に取り込めるんですね。

分布組織移行性

組織へ取り込まれやすいものは次の3つの性質を持つものです。

  • 油に溶けやすい(脂溶性)
  • 血液中で単独で移動する割合が多い
  • 組織の中でタンパク質とくっついている割合が多い

これらの性質を持っているものなら、身体の中で効率よく使われる、要は燃費が良い薬ということになるんですね。

脳への移動は特殊

組織へ取り込まれるには油に溶けやすい(脂溶性)であることが重要という話をしましたが、脳に対する薬は非常にデリケートなんです。
そりゃそうですよね。
脳の中に、外部からの異物が簡単に入ってしまったら、脳が破壊されてしまいます。
主な特徴は先ほどの組織に取り込まれやすいものと同じです。

  • 油に溶けやすい(脂溶性)
  • 大きさが非常に小さい
  • 上記以外の性質でもトランスポーターと呼ばれる通路をもっている

このような性質は、脳だけではなく、胎盤や精巣にも存在します。
サプリメントの純度が悪いと、水銀やらヒ素といった毒物が脳に取り込まれて自閉症を起こすということが言われています。
これは、全ての水銀やヒ素ではなく、油に溶けるメチル水銀や有機ヒ素と呼ばれるものが含まれている場合のことを指しているんですね。
なんとなく「分布」についておわかりいただけたでしょうか?
次は薬やサプリメントがどのように身体の外に出ていくか?まずは「代謝」について解説します。

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